2011年1月5日水曜日

大雪だとは言うけれど The vegetables in soil

 大雪で車が立ち往生しても、実感してしまうのは雪の少なさである。
時代は数十年遡るが、小学生のころ、冬の田圃には1晩に数十センチの
積雪など珍しいことではなかった。もちろん積もるに任せた自然の状態
である。
 通学路は田圃道の中だ。上級生を先頭に臆びることなく歩き始める。
周囲の景色や、雪面が示すわずかな盛り上がりや窪みで判断して行く。
 基本的には集団登校だ。時々列をはみ出し、ふざける奴もでてくる。
あまりにも羽目を外すと、雪の下の水路にはまり込むはめになる。
その水は当然切れるほど冷たい。 吹雪の日もある。ふざける奴はいない。
皆必死に歩く。学校に着いても手がかじかんだままだ。
 石炭ストーブに当たるが、手の指をピンと伸ばすことが出来ない・・
手が考えている。と言ったものだ。寒化えているのだ。
 田圃に積もる雪は、誰も雪かきなどしない、持って行き所が無い。
多く積もるときは2mを超えた。スコップで地面が見えるまで堀進む
のも遊びの一つである。妙な達成感がある。夢中になって掘り進めた
結果、地面に到達。雪の表面は遥か頭上になっていたことも・・・
穴から出れないのだ、スコップを地面に突き刺し、その把手に足を掛け
て雪面へ這い出すのだ。今になって考えれば、周囲は雪なのだから、
階段状に横へ掘り進むことが出来たはずなのに、どうしてあんなに
あせって雪面へ這い出したのだろうか?
 実際、雪の下をトンネル状にして遊んでいる子供たちもいた。
今は昔、もうそんな光景は影も無い。雪も積もらない過疎地になって
しまった。 温暖化のせいだ・・・。
いや、そういうものの見方しか出来ないのが悲しい?・・・
そのころ、雪の下の土の中は野菜の保管場でもあった。
A Japanese radish, a carrot, a potato, a burdock・・・冷蔵庫なんて無かったし。

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