2010年12月10日金曜日

例のビデオ投稿者を救え

 尖閣諸島沖で中国漁船が日本の監視船にぶつかって来た映像が報(放)じられ
てから数週間たった。彼は今どうしているのだろう。
そのことをどうしても認めないカボチャ頭の中国と、公開したくなかったキャベツ
頭の日本政府。どちらも納得がいかない。
 日本国民は当然どちらにも不信感を持つことになった。
そして、その矛先は日本政府の対応のまずさにあることに向けられた。
 今や日本国民の多くは自分の生活を維持するのが精一杯である。
反政府運動やそれを行動に移している時間など無い。仮にその様なことを行うなら
自分の将来は失われてしまうであろうことを知っている。
 はっきり言って、その様な運動をしてやろうと思う人間は、余り有るほどの時間や
財産を所持しているか、或いは全く逆に失うものが無いかどちらかである。
さらに後者の場合は、活動資金が無いわけだから活動できないし、仲間が集まる
手掛かりも掴めない。結局諦めることになる。
 反対に前者の場合は、自らの生活に火の粉が降りかからなければ、そしてその
不快感を無視するか無関心になれるなら、日々の生活には何の支障も生じない。
したがってそのような活動などする気が起こらない。
 ところが、ひとつ幸いなことに、事件の報道を生業にしている人々がいた。
アンケート調査をする、これを広報する、悪者を探す。しかし彼らは反政府運動家
ではない。平和裏の状況報道である。
 人々が動きのある行動・・・例えばデモやストライキの様に他人に、眼で耳で、
さらには触感に訴えなければ75日で消えてしまいかねない。
 自衛隊が軍事演習をすることは有効な手段ではあるのだろうが、一般国民から
すれば眼と耳には届くが触感に訴えない。身に迫らないのである。
 この不満解決の糸口がビデオ流出だ。故意の流出であったから一層不満を晴らす
ことが出来たと思う。その行為が違法であるというのなら、中国漁船も、日本政府
の対応も違法でしょう。これこそが必要悪であり、裁かれるべきでは無い。
ああ神様、彼をそっと助けてやって下さい。 

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